肌を白くするサプリと、肌を白くする薬(内服薬)。 肌を白くするという目的は同じですが、その効果や成分はまるで違います。 ここでは、サプリと薬でどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
サプリと医薬品の違い
サプリと医薬品の違いって何でしょう?
効果の高いものが薬で、弱いものがサプリ・・・だと思っていませんか?
「この成分は効果が高いね。じゃあ医薬品だね」・・・と、こんな決められ型をしているわけではありません。
正しくは、
- 医薬品は副作用の心配があるため、国の認可が必要。その代わり、効能・効果を表示できる。
- サプリは「食品」扱いで、副作用の心配が少ない。認可不要だが、効能効果は表示できない。 (効能・効果の表示ができる食品が、「トクホ」)
こんな違いがあるのです。
「この成分はちょっと危険だね。でも効果があるなら、医薬品扱いで配合してもいいよ」ということです。
ですので、一概に医薬品の方が優れているとはいえません。
とはいえ、「危険はあるものの、高い効果が望めるからこそ配合されている」わけですから、 一般的にはサプリよりも薬、薬の中でもより危険度の高いものの方が効果は高い「傾向」にあります。
肌を白くするサプリの特徴
肌を白くするサプリには、
- お肌の活性酸素を除去する「抗酸化物質」、
- お肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進する成分、
こんな成分が配合されています。
活性酸素を除去する
メラニンが作られるのは、紫外線を浴びて発生する「活性酸素」のせい。
この活性酸素を素早く除去してしまえば、メラニンは作られません。
また、活性酸素はメラニンが作り出されるもととなるだけではありません。
表皮(角層)では透明感を失わせてくすみの原因となりますし、真皮層ではコラーゲンの破壊によるシワの原因となります。
もちろん肌だけでなく、体のアチコチを老化させる原因となりますので、この活性酸素を除去することは美白だけでなく、美容、美肌、健康にとっても大いにメリットのあることです。
お肌の新陳代謝を促進する
できてしまったメラニンは、お肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)で、外側に押し出されていずれ「アカ」となって剥がれ落ちます。
正常なターンオーバーは28日周期といわれています。
でもこのターンオーバーが遅れると、作り出されたメラニンが肌に長く留まることになります。すると色黒に見えてしまうのです。
肌を白くするサプリには、肌のターンオーバーを促進する成分が配合されています。お肌の生まれ変わりを早くすることで、黒色メラニンを早く肌から追い出すことができます。
もちろん、古い肌が早く剥がれ落ちることは「肌のくすみ」解消にもつながります。
肌を白くする薬(内服薬)の特徴
肌を白くする薬には、メラニンの生成をブロックする医薬品成分が配合されています。
- L-システイン
- トラネキサム酸
代表的なものはこの2つです。
これらは、メラニンを生成する細胞「メラノサイト」の「メラニンを作る働き」を邪魔する成分です。
L-システイン
L-システインはメラニンが作られる細胞「メラノサイト」の中で、チロシンをメラニンに変化させる「チロシナーゼ」という酵素の働きをブロックします。
そのためチロシンがメラニンに変わることを抑制されます。
またL-システインには抗酸化作用もあり、活性酸素の除去もできて、しかもお肌のターンオーバーも促してくれるという、1つで何役もこなす成分です。
トラネキサム酸
トラネキサム酸はメラニンをつくる細胞「メラノサイト」を活性化させるプラスミンという物質をブロックします。
そのためメラノサイトが活性を失い、メラニンの生成が抑制されるというわけです。
またトラネキサム酸には「炎症を鎮める効果」があり、炎症による肌荒れも抑えてくれます。
医薬品には副作用がある
医薬品には必ずと言っていいほど「副作用」があります。
軽微なものから重篤なものまで様々ですが、肌を白くする医薬品の場合は、
- L-システインには「白髪が増える」、「糖尿病悪化のおそれ」
- トラネキサム酸は「血栓ができやすくなる」
という危険があります。 基本的には、
- L-システインは「糖尿病」の患者、またはその予備群の方
- トラネキサム酸は「血栓」のある患者、またはその恐れのある方、「腎不全」の患者
は使用を避けてください。
あと、基本的に「薬」は肝臓への負担が大きいです。長期使用により肝臓の病気を引き起こす可能性があります。
美白サプリと薬、どっちがいい?
基本的にはサプリメントをお勧めします。
医薬品は、肌を白くする目的での使用は避けた方が無難です。
薬に頼るのは、シミやソバカスに「深い悩み」がある場合のみ。
使用するなら短期間にとどめておいた方が良いでしょう。
薬とは?
薬(医薬品)は、使用することに多少の「危険」があります。
そのため、一定の効果がある場合にのみ、厚生労働省の承認を得て販売されています。
どんなに効果が高くても、副作用がなければ「医薬品」の扱いにはなりません。「危険」があるから医薬品なのです。
その危険とは、
- 好ましくない「副作用」があったり、
- 「安全性」が確認されていなかったり、
- 使用に「注意」が必要だったりです。
例えば美白成分「L-システイン」なら、「糖尿病を発症・悪化させるおそれがある」、「白髪が増える」などです。
危険度に応じて、ドラッグストアで購入できたり、医師の処方が必要だったりします。
サプリと薬のどちらがイイかは、「人」によって違います。
基本的に薬には副作用がありますし、肝臓への負担の心配もあります。
また、薬で白くした肌は紫外線に弱いため老化が早まってしまうので、今まで以上の紫外線対策が必要となります。
ですので、当サイトでは「薬」は、
- シミやソバカスが「大きな悩み」になっている
- 早く肌を白くしなければいけない、よほどの理由がある
このような場合でなければ使用するべきではないと考えています。
「肌を白くしたい」のが目的なら、「飲む日焼け止め」系のサプリがオススメです。
紫外線を浴びて発生する「活性酸素」を無害化して、肌の黒色化からだけでなく、肌の老化からも守ってくれます。